小学生の僕は四角い青い空を見ている。のっぺりとした空は濃淡がなく、空色で、ただそれだけだった。窓ガラス越しに冬の冷たい風は感じることができなかったが、廊下からはじわじわと冷気が足を伝わってよじ登ってくる。僕は時々耐えられないほどの孤独にさいなまれていた。僕は世界が嫌いだった。格好悪くて形が崩れ、色…