自画像


画家の自画像がそうであるように自分をどれだけ正確に描写するかあるいは効果的に描写するかというのは魅力的な題材なのだろうなと思ったりする。

ナルシストだという人もいるのだろう。でも、自分自身を描写することは冷静でなければできないのだとしばしば思う。きれいに、ではなく的確に、効果的に描写することを考えるからかもしれない。
正面を向くと顔が作られてしまう。だから横顔がいい。カメラを意識せずに呼吸する。疲れた顔も醜い顔もレンズは冷静に見ているけれど、そのファインダーの向こうに誰もいないから緊張せずに済む。