「憎まれ役になりたいと思うのは
意外と、でもいいから
失望されたくないから

大人になればすべてがうまくいくと思ってた
それは真実でもなく嘘でもない
もう少し待ってみようかな」


今となっては現実味のないその言葉に
当時の自分の苦しみを知る
現実を見ないことでしか生きていけなかった弱い自分
いろんなことがあった 傷つき傷つけ貧困にあえぎ怒り悲しみ嘆きながら過ごした日々を越えて
いくつもの人間関係を失いそれでもまだ先があると思いしり 自分の能力の限界を知り体力の上限を知り 決して到達できない場所があることを知り
そしてまた同じ場所に帰ってくる
あのころそうだったように僕はまた違うものを思いながら同じ言葉を吐くのだ

いつかなんて今はいらない、今は今だけでいいよ、と。