きっと普通の家庭なんてどこにもないんだってことを口では何度も言っていても頭ではその通りだと納得はしていなかった。きっとどこかにあるのではないか、という願い。でもきっとどこにもないのだろう。僕が欲しかったのは、もしかしたらあるかも知れないそれを持たない自分を、みじめに思うための口実だ。僕は僕をかわいそうがりたかったのだ。僕が欲しかったのはただ、辛さを吐き出せる場所であって、最も労力をかけずにそれを達成するには自分をかわいそうな存在であると認識しなければならなかっただけなのだ。


僕にもあの血は流れている。連綿と受け継がれている。それが表面に出るか否かは別だし、血筋と言うのもナンセンスではあるけれども、その性質をもつ環境で育つことで僕は確かにあれを受け継いでしまった。そうでなければ生きていけなかった。
時々気がついたら世界を呪っている自分自身に頭を抱える。

He blows us all over these hoes is all on him
Coast to coast shows, he's know as the globetrotter
Lonely roads, God only knows
He's grown farther from home, he's no father
He goes home and barely knows his own daughter
But hold your nose cause here goes the cold water
His hoes don't want him no mo, he's cold product

一度失敗したら全てが終わりなんだ 西から東までライブ会場で女どもが寄ってきて 世界をまたにかけてるとか 言われるけど それが孤独な旅路だってことは神のみぞ知る 家からも遠ざかり 父親ヅラもできやしない 家に戻っても 娘の顔も忘れちまいそう 鼻をつまみな 冷水を浴びせられるから 女どもはもうお前を必要としない もう冷めた製品だし

And when I'm gone, just carry on, don't mourn
Rejoice every time you hear the sound of my voice
Just know that I'm looking down on you smiling
And I didn't feel a thing, So baby don't feel no pain
Just smile back

そしてオレがいなくなったら、何も変わらないで、何も嘆かないで、

オレの歌を聴くたび、ただ楽しかったと思い出してくれ

そしてオレはどこかそこらで、キミの笑顔を見下ろしてるから