猫のように丸くなって膝を抱える。夜更けの空気は滑らかだ。暗闇の中でぼんやりと空気に混じる粒子を目で追いかけている。


たとえばそれが押し付けることを正当化する権利だったとしても、恐れずにすればいいと思うんだ。恐れて何もしないよりはずっとあなたのためになるだろう。
もしそのことであなたを責めたり、嫌う人がいたとしてもそれはそれで仕様がないことではある。あなたはほかのだれかではないから。
でもあなたには恐れないでほしい。その瞳の奥が瞬くのをみるたびに願わずにはいられない。
その美しさを、かわいらしさを、あどけなさを、無邪気さを、その恐れが失わせるとすれば、僕は悲しい。