何にも変わってないつもりなのにあれから二年たったことを知る。ゆらゆらと揺れながら闇に消えていく煙草の煙の臭いが時々風に紛れて届くたびに立ち止まりそうになる。
もう会社に行くときに財布を忘れたりなんかしなくなったけれど、僕はあの時から一ミリたりとも成長していない。