長い長い夢の最後は自分自身の絶叫で目が覚めた。寝すぎたせいか体中が硬くなって、節々が痛んだ。僕は体をひねって、時計を見上げる。
忘れたふりをしていても、気付かないふりをしていても、憎しみがまだ心の中に巣食っている。僕の叫びに答えるそれを僕はまだ聞くことができないのだ。でもまだ叫べるようになっただけましで、以前は夢の中でもぐっと言葉をこらえていた。夢の中で答える声を聞くことができる日が来たら、僕はこの憎しみから解放されるのだろうか。