新しい食器を買った。お茶碗である。
十年ほど同じお茶碗を使っていたのだが、どうにも好きになれなかった。二枚目の写真の左側、下にあるのがその気に入らないやつ。
近所を気持ちよく走っていたら「珈琲豆」と書いてある店があり、食器がちらほらと見えたので急停車をした。店のオーナーさんのようなおじさんに笑われてゆっくり見て行ってくださいと言われた。こういうのは出会いだと思う。本当に。
値段からすると若い作家さんかな? すっきりとした形をしていて、「ご飯をよそう器」といった佇まいをしている。すなわち主張しない。こういう器が好きだ。

僕はどうも白米だけを食べると腹をこわす上に気に入らないお茶碗だとそれだけでまずく見えてしまって、この一年程はまともに米を炊かなかった(鍋も嫌いだったしコンロが一口しかなかったので米を炊いている間に他の料理が出来なかったので避けてたということもある)。今回引っ越してちょうどいいサイズの鍋を手に入れたのでご飯をまた炊くようになったが、この器を見たときに押し麦入りのご飯が食べたいと思った。やっぱり押し麦入りのご飯はうまい。めんたいこをのせたい。

まとまらない散文を書いているのは興奮しているからかもしれない。