下衆に負けない、負けたくない。

http://slashdot.jp/comments.pl?sid=625569&cid=2557435


理系女子でございます。
リンク先の内容というかSTAP細胞については門外漢な上にあんまり興味がないので内容はほとんどさっぱりわかりませんしその正当性も理解できません。また件の内容が捏造か否かについてもわたくしは一切の判断をする素地がありません。
ですがねー

そして、OさんとSさんの関係は、出入り業者や秘書レベルまで、皆知っていること。
「僕はケビンコスナーなんだよ」という発言なんか有名すぎます。

この件、Sさんが鍵というか主犯。
ここ一年くらいOさんとこか広報のとこに入り浸りでしたし、あの前のめり過ぎるプレスはSさんの意向で、全体のストーリーを書いた張本人。
本来は、有頂天になる以前に、冷静な疑義を彼女に突きつけなければならなかった役のはず。
Sさんがチェックができていない状況なのに、Oさんを囲い込んでしまい、他の著者からの指摘が充分に機能しなかったから、現状況があります。

一方で最近、Oさんが、Sさんからのセクハラとして上層部に訴えてたりと内情はカオスですから、それをSさんが知れば状況は一転するかも。
ちょっと前まで上層部は二人まとめてクビ切ろうとしてたわけで、Sさんも掌を返さざるを得ないでしょう。

何だこのゲスいdisは。


理系女子、それも特に若年者は頻繁にこういう場面にさらされることが多いかと思います。同じように女性の少ない業界、分野ではおそらく同じようなことが繰り広げられているかと思います。ほんとに多いんですよね。
業績に疑問があるのなら、その業績に対してツッコミを入れればいいのに、何故か男女関係を絡めてくる。


たとえば、AはB先生に気に入られてるから、甘い評価を受けているんだろう。とか。
たとえば、AとC先輩はできてるから、実はAの実績はBの成果だったんだよ!とか。
たとえば、AはDさんに媚をうって成果の出やすい研究を回してもらってるんだよ!とか。
たとえば、Aは紅一点だからたぶん男子グループをはべらせてレポート書いてもらったりしてんだよ!とか。



Aさんすごい女王みたいですが。そういうふうにいわれるのはごくごくふつうのことです。
しかしほんとに女王みたいになっている人は全くいないとは言わないが、ごく少数です。だいたいはそれなりに真面目で、普通と言われる程度には常識と貞操感を持ち、プライドをもち、そしてその業界や分野に対して愛を持って勉学なり研究なり仕事なりに励んでいるのです。特になにをしているわけではなくただ頑張っているだけ――でも上記のようなことは必ず言われる。
野次馬は言います。男ばかりの中に入っていく女はろくなもんじゃない。上昇志向が強くて女王様で世間知らずの無能のくせにプライドばかり高いと。野次馬は顔が見えないので総合するとそんなことを言われます。


でも考えてみてください。
たとえば、すっごい頑張って仕事して査定が良くなった!と思った時に、お前はB課長に気に入られてるから、査定高めにつけてもらってるんだろ、それほんとのお前の実力じゃねーからなって言われたらどうです?
たとえば、まだひよっこだけど一生懸命コード書いてなんとかテスト全部通せた!ってときに、それどうせBさんにやってもらったんだろ、おまえができるわけないもんな。なんなの、Bさんに彼女でもあてがったの?とかいわれたらどーです?
たとえば、やりにくいお客さんだったけど一生懸命通って納得してもらってお互い気持ちよく受発注できた!ってときに、お前、D社にいくら包んだの?いいよなぁ、金出せば発注してくれるお客さんでさ、とかいわれたらどうです?
たとえば、かなり苦しんだけど企画が通せた!ってときに、それ部下の考えた案をパワハラで自分のものにしたんだろ、部下かわいそー、パワハラひでーとかいわれたらどーなんです?


誰に対してもその発言は失礼です。当然ですがぶん殴られてもおかしくないことを言っています。これは言われた当人だけでなく、それに絡められた人々にも同じくらい失礼な発言です。
よしんばそれが事実だったとしても、このようなことを言った時点であなたの信頼は地に落ち、以前および以降いくら正しいことを言っていたとしてもなにも信じてもらえなくなります。あぁこの人、嫉妬で陰謀論語る人なんだって。

それでも語りたいならどうぞ語ってください。でも僕は言わないほうがいいと思います。本当に相手が間違っているのなら、それが間違っているという事実だけを言えばいい。STAP細胞に関してはわかりませんが、その論文が間違えているというのなら一つ一つその証拠を出していけばいいだけでしょう。それが科学なんだから。


でもまぁ、言う人はなにを言ったところで僕のことばに耳を傾けたりしない。人を変えるのは難しいと言われているし、僕もそうだと思います。


だからこそ、僕は声を大にして言いたい。
こんな風にありもしない関係性を疑われ、痛くもない腹を探られた人に言いたい。


たぶん、言われた時は頭が真っ白になって言い返せないと思います。後で腹が立ったり、すごくおちこんだり、時には自分に落ち度があったのではないかと自分自身を責めてしまうこともあるかもしれません。


でも、責めないで欲しい。自分は悪くないのだと胸を張っていて欲しい。


こういうことを言う人は心の弱い人です。事実を事実として伝えることができない弱い人です。過剰に攻撃をせねば自分を守れない、とてもかわいそうな人なのです。そしてたぶん嫉妬しています。あなたのやったことが十分評価に値するから。だから嫉妬するのです。嫉妬をしてひきずりおろしてやりたいけれど、正当な方法で批判をすることができない。だから、ありもしない、そしてとっさに反論をしにくいところから攻撃を仕掛けてくるのです。


傷ついても泣いてもいいけれど、どうか自分を責めないで欲しい。
心ない言葉に、自分の好きなことをあきらめないで欲しい。卑屈になったり、踏み出すのを恐れたりしなくていい。
僕はそんなふうに言いたい。