良い機材があれば良い写真が撮れる、は真か?

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あからさまにカメラ女子ヘイトの釣りではあるんですが、案外機材さえ良ければ良い写真が撮れるという信仰は根深いと思う。実際は全く真ではない。
なお、良い写真を撮る人は良い機材「も」使える人ですが、必ずしも良い機材を使わなくても良い写真を撮ります。
また最近のミラーレス一眼のうちレンズキットで十万台付近になるようなカメラというのは(そもそもここで仮にもカメラ好きが「セット」という言葉を使うこと自体おかしい)、OM-Dダブルズームレンズキット、PENダブルレンズキット、αトリプルレンズキット、X系(AとM以外), Nikon V1レンズキット、Cannon EOS M2レンズキット辺のクラスになるわけで、ふつうにプロのサブ機として使われるクラスです。映りは申し分ないけれどアクセサリーや連携的な意味でメイン機にならないそのクラスのカメラを、ブログなどで一見するだけで一眼でないと見抜くなんてどういう目をした人間なんだ。おれだってオールドレンズかどうかはかろうじてわかるけど、カメラの違いはわからないぞ。デジかフィルムかはまず間違えないけども。



逆に言うと、Nikon,Cannon系のフラグシップ機を使っていてもクソな写真を量産するアマチュアはたくさんいます。価格ドットコムなどによく生息しており、とにかくスペックと値引き交渉には詳しいが、出してくる画は…という人々。
有名なのはGigazineの中の人。
http://gigazine.net/news/20140227-new-petzval-lens/
これなんてあの話題沸騰petzvalをD4で使用してこのクオリティです(これでもちょっとましになった)。絶対誰もフラグシップ機で撮ったとは思わないだろう。レンズだって変なオールドレンズ使ったのかな…みたいな。もったいないから俺にくれ。


ま、とりあえず言えることはきちんと(自分なりの)撮影技術と編集技術を持つ人ならどんな機材を使ってもそれなりのものが撮れ(作れ)ます。そういう人々が撮影そのものについて思い悩まなくてもいいように作られた道具がいわゆるフラグシップ機なのです。機械はすごいかもしれない。でも使う人が扱いきれなければそれはただの漬物石なのです。