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最近見た映画またはなぜサンバは最強のふたりにはならなかったのか、あるいはモンスターズ・ユニバーシティとインクについて

映画

今年はよく映画を見るなーAmazonプライムビデオ垂れ流し状態で危険である。いやまぁいいんですけども。


映画『さよなら、アドルフ』予告編 - YouTube

これは前からずっと見たかったやつ。こういう注目されない、だけどものすごく微妙な立場に置かれた人間の話というのに興味がある。ただこれは割と予告は傑作タイプですね。

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これは飛行機の中で見たのだがマジで面白かった。ステイサムがうざすぎて笑う。ロケがやたら豪華で俳優が美男美女すぎるコメディ映画って打率低めなのだが、これはほんとおもしろかった。デブのおばちゃんが凄腕のスパイっていう時点でおもしろいが、マジでアクションシーンをとっていたりしてそれが決まってるからびっくりする。まぁかっこいいシーンが来るかというところでこけたりすることもあるので、そのへんの力加減や間がめちゃめちゃうまいんだなぁと思った。トゥルーライズ以来のスパイコメディ映画で面白かった映画だ。
俺あんまり監督さんとかしらないけど、この映画の監督さんってあんまり有名な人じゃないよね?あとは男がとにかく駄目すぎていちいち笑う。というかステイサムウザ過ぎ。気になるのはアメリカの最近の映画がやたらと核弾頭や核爆弾を出してくる割に扱いが雑すぎることだ。まぁ前から雑だったけどここ近年ますます雑になってて、お前ら単にちょっと威力のあるスーパーウェポンくらいにしかおもってねーだろという感じがする。


映画『最強のふたり』予告編 - YouTube

映画『サンバ』予告編 - YouTube

サンバをみたついでに最強のふたりももう一回見てしまったので。
サンバは明らかにマーケティングに失敗しているが、それでも最強のふたりほどの訴求力がなかったので興行的にさほどでもなかったのは当然と言える。
まず大きなポイントはサントラがあまり良くない。最強のふたりのあの空気感を作ったのはオープニングから初盤の終わりまでつづくBGMのよさだと思う。
もちろん最強のふたりのほうは加えてギャグのテンポがいいし、初盤で肩入れされて描写されるドリスのほうが観客の立場に近い(もしくは想像できる範囲)かつドリスはそれほどアホではない(バカだが)のでぐっと共感をつかみやすいところがあるけど、サンバははじめのつかみがものすごく弱いと思った。サンバ自身はいいやつなんだけどすごくしゃべるわけではないのであまり人物像がぱっと出てこない(中盤くらいの空想の中でサッカーしてるところあたりからようやく明るい雰囲気が出てくるが)し、どちらかといえばアリスのほうが観客に近い、にも関わらずアリスの背景がなかなか出てこないのでよくわからんのである。最強のふたりはぱっと見ればすぐに立ち位置やキャラクターが理解できるのでそういう意味でもヒットしたのは納得だった。
大富豪と移民というギャップはでかい。でも多分本当はそれ以上に中産階級と不法滞在移民のギャップのほうがでかい。けど一見してみれば大富豪のよくわからん生態をこき下ろしながら見るほうが観客としては楽しいし、ドリスがだんだん韻や芸術を理解してそちら側に歩み寄っていくほうがファンタジーとして楽しいんだろうな。そして最強のふたりの場合は相手が大富豪なのでどっからその金が…なんてことがない。ここは結構問題でサンバのほうって、急にサンバがシャツきてスラックスはいてコートきていいかばんを持って…ってなるんだけど、お金ないんじゃなかったの!?どっからそのお金が!?ってなるのだ。長く休職しているはずのアリスにもあまり悲壮感がなく経済的な不安定さの描写が少々甘いような気がする。あと明らかにこっちはサンバがアホ。よくわからないタイミングで駄々をこね始めるのでものすごいアホ感がある。アホすぎる主人公に感情移入はできない。最強すぎても嫌だけどさ。

ただ個人的には僕はファンタジーに終止し続けた最強のふたりよりはサンバのほうが好きです。あとアリス役の女優さんがきていたチェスターコートがかっこよすぎて欲しくなった。チェスターコートすきじゃないけどあれかっこいい。


映画『モンスターズ・インク 3D』予告編映像 - YouTube

『モンスターズ・ユニバーシティ』予告編 - YouTube


公開当時モンスターズインクをふくめピクサーのCG技術はまだ微妙で人間が気持ち悪かったりなどしてあまり興味がなかったのだが、モンスターズユニバーシティをみたあとインクを見たらダダハマりした。いやーこれはヒットしたわけだわ…
インクのほうはもう皆さんご存知だと思いますが、怖がらせ屋のしごとの最中、うっかりサリーが人間の女の子をモンスター界にいれてしまってドタバタ、実は裏でランちゃんとインクの社長が人間の子供を誘拐して発電効率をあげようと企んでいたのも発覚して口封じのために消されそうになるが…というお話。実はこの頃はメインのストーリーラインのほかにサブの重要なストーリーラインがあって、途中からサブのほうがメインになるというちょっと複雑なストーリー展開があったのでより大人も楽しめる作品になっているようだ。結構場面もいろいろと展開するし作画も凝ってるしな。印象に残るシーンも多い。

んでユニバーシティの方なんだが、俺最初見た時はアメリカの学校ではお馴染みのナードいじめがひどくてちょっときらいだった。いまもパーティーシーンのところは嫌いで最後の人間の大人を驚かすところのほうがすき。まぁそっちがクライマックスなのでいいんだけどさ。
こちらに関しては怖がらせ屋になるためにモンスターズ・ユニバーシティに入った怖がらせる才能のないマイクと努力の仕方をしらないサリーは一学期で落第して怖がらせ学部から追放、ふたたび怖がらせ学部に戻ろうと怖がらせ大会で優勝を目指すもマイクはやっぱり怖くない…さてさてどうする、というお話である。これはもうストーリーがメインの一本しかない。かつ後日譚が先にあるのでキャラクターの性格の意外性ありきでそこからどう変わっていくかがサブストーリーラインになるのかな、という感じである。続編モノだからしょうがないんだけど、単体で見るとあんまりね、であった。絵が綺麗だしポイントポイントはピクサーらしくしっかり押さえているので楽しめるのだが、インクほどではないし、アメリカの嫌な文化をものすっごく無邪気に見せられるので元気なときにしか見られないなぁと思った。あ、最後の大人を怖がらせるところは別だけどさ。


他にもインサイドヘッドとかミニオンズとか見たんだけど最近のピクサーはわりとストーリーが単純になってませんかね?アナ雪も結構単純だったし、ベイマックスは一応兄の死から立ち上がるというテーマとカブキなんとかと戦うというテーマはあったがメインとサブが入れ替わることはなかったしなぁ。方法論を組み上げすぎて自縄自縛になっている気がしますね。インク、リメイクしてほしいなぁ。今のCG技術であのストーリーを見たい…