興味ない人もいると思うんでたたみますね
なんてーかーこう…反応が薄いな…それほど技巧などについては突っ込まれないので単純にニーズを外しているのだとは思うが…うーんー
ほんで第二回の梗概。
school.genron.co.jp
いんしんちかつとよみます。じゃなかったいんちんしかつと読みます。
参考文献:
- 作者: 安田峰俊
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/05/18
- メディア: 単行本
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- 作者: 余華,飯塚容
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2002/03
- メディア: 単行本
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- 作者: 余華,泉京鹿
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/06/25
- メディア: 単行本
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作家たちの愚かしくも愛すべき中国 - なぜ、彼らは世界に発信するのか? (単行本)
- 作者: 飯塚容,高行健,余華,閻連科
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2018/06/20
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久しぶりに活きるの映画見たけどひどいこともほのぼのと進んでいいねぇ、あれはいい映画だ。何回泣かせるんだよちくしょう。
- 出版社/メーカー: キングレコード
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あ、あと折りたたみ北京の沈黙都市もね。
折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036)
- 作者: 郝景芳,ケンリュウ,牧野千穂,中原尚哉,大谷真弓,鳴庭真人,古沢嘉通
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2018/02/20
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沈黙都市をよむと、うーんーってなるんだよね。君たちんとこの情報統制はそんなわかるような形じゃないだろう(わかるような形の部分もあるけどそうじゃないとこのほうが怖いだろうっていう意味で)
長くなるのでアピール文には書かなかったんだが、箇条書きにすると
- 八九六四によればある程度成功を収めた知識人層では、天安門の犠牲はただの無駄だった、一党独裁体制のままでも情報統制がされてても国は豊かになったので今更六四天安門のことは口にしたくないという雰囲気がある
- 学生リーダーはあれだけの犠牲を払ったため、同じことを言い続ける責任があるから言い続けているというかんじっぽい。
- しかし当時抗議の意味がよくわかってなかった非知識人層(文革で学校に行けなかった世代も含む)や現在低賃金の職についてる貧困層は、今の生活の苦しさを変えたいのでネット経由で民主化運動に感化されやすい
- 海外で職につけるようなトップ層(つっても相当多いのだが)は現在の中国の体制でも特に問題がない、豊かになったからいいという立場であるが、中国を出るつもりはなく出れる予定もないオフショアを請け負うような中間層では、中国語でアクセスできる情報が十分にあるので外部からの情報取得をしなくなっている。このせいでデファクトスタンダードじゃね?っていうツールを知らなかったり使えなかったりする。情報統制の環境が完成されたため、ユーザとしては快適だけど、技術力に地盤沈下が起きているように見える(あくまでも俺の私見)。世界の工場の中国から技術力がなくなったら、日本の失われた三十年をたどることになるのでは?
- 実際行くとまあまあ楽しくてそんなに情報統制は感じない普通の国
- が、見えないところで情報統制はされている。見えてないから幸せなだけで、天安門に車が突っ込めば一気にそれが吹き出す。今はもっとスマートになってるので目につかないかも?
- 地方との分断はひどいみたいだけど俺はよく知らない
- 外から全体的に見ていると、「な~んだあんなの意味なかったんじゃん、一党独裁体制で無茶なやり方でも発展させようとすれば発展するし、豊かになれば人も豊かになるんじゃん」っていう考え方はあくまでも教養があり外国人と話すことができるある程度恵まれた層の発想(ただしものすごい数がいる)なので、そのまま真に受けるのは危険な気がする。活字にならないところに「なんで俺たちは豊かになれないんだ」って思っている層がかなりいる。それを放置して自己責任だって断じる社会は……俺らよく知ってるよなっていう。さらにいうと知識人の考え方をあまり考えずに受け止める中間層には、情報統制を原因とする地盤沈下の予兆があり、今後その辺が原因で中国経済が停滞する可能性もあると思われる。そういう層が貧困層にずり落ちた時は危険な感じがする。
- こういうことを部外者の俺がいうのはどうなんだっていう思いはあるんだけど、部外者じゃないと見えないものもあるしっていうのと、これは別段中国に限った話ではないよね、もうちょっと抽象化できそうだねと思ったので書くことにした
- 日本語の情報しか求めない/日本語化しないと使えないってのをそのまんまにしてるとスピードに乗り遅れる(だから英語を勉強しよう)ってのはくさるほど言われてると思うが、今後の中国も同じやり方を辿りそう(しかも国策で)。ローカライズと内製は甘い毒だぜ
っていう背景。んで内容としては
- かなり厳しい情報統制受けているし不自由だし貧しいままだが政府からいろいろと補助があって家族もできて幸せになる
- みんなと同じ程度の情報統制を受けているが、貧乏なままで家族もいなくて不満が募り、真実に目覚めてしまう
っていう二人がスタートは同じだがちょっとしたところから生き方が分岐してまた出会ったときに「毒を飲んでいてもいい、今幸せだから」っていう思いと「毒を飲ませるなんてどうかしている。俺は幸せになるべきだ」っていう思いがぶつかり合うと絵になるなと思った。鴆の扱い方がちょっとあれと大森さんに言われたので、まあなんか理屈こねなおすかな。鴆は鴆の伝説のままでもいいかなとおもっているところ。
ちなみにこういうのって絶対に本にならないし売れないこともわかりきってるんで、思う存分自分の趣味に走ろうと思います。よーし先鋒派の文体マネするぞ!!!!!(文体で拒否されたりして(まぁもうほとんど書き上がってんですけど
いやーいいですよねぇ、中国文学。もっと翻訳して…
- 作者: 畢飛宇,飯塚容
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2016/08/24
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さてさて、では今回のみなさんの梗概の感想もまとめておきます。今回全員レビューされなかったしね…
作者 | タイトル | かんそう | 講師評価とのギャップ |
---|---|---|---|
伊藤元晴 | いずれ助詞系女子 | 俺は前回のほうが好きだったなぁ。ただ「ね」になりたいという感覚に「わかる!」となってしまった。なんか最初の方で脱落しそうになった。多分好みの問題だと思う | 中 |
亜月 | ヴィラコップスの恋人 | 話が始まったところで終わってしまった。この設定のためにはいろいろ裏設定があるのだろうか、謎って俺のメモには書いてある。ジェンダー的にはおもしろくなるの、かな? | 中 |
甘木零 | おっしゃる通りに | なんか間違いがあったようで。最後意味わからないなと思ったけど間違いみたいです。ただこの話1200字で完結してしまっている気がして、長くなっても二倍か四倍程度では、という気がする | 小 |
茶里裕治 | 揺卵歌 | イメージとしてはすごく良かった。が、話にどうも盛り上がりが足りないので五十枚行くのかな?という気がする。卵の外側からの視点を入れると面白くなりそう | 小 |
遠山軌道 | ファーストブレイク | 話はストレートで面白そうなんだけど最後がよくわかんなかったのと、AR(VR?)を出してるのに宇宙怪人は宇宙怪人なのか?それとも何かかぶってんのか?となってそれが最後までよくわかんなかったので設定がもったいなかった気がするな。あと細かいんですけど、自分が投げたものでガラスが割れたら自分の方には破片飛んでこないので怪我しないような。 | 小 |
篠田航平 | 僕たちうーむ | ストーリーラインは王道でいいんだけど、考証はもうちょっとちゃんとやったほうが良さげ | 小 |
夢想真 | 分裂する脳 | そもそもの問題として人体に重大な害を与えるアプリケーションはそんなに簡単にばらまけないですよねぇっていうところで引っかかってしまってな……分野的にはそれなりに読者がいそうではあるが、俺はよく知らん分野や… | 小 |
フジ・ナカハラ | リアルサイボーグ | マンガの新人賞でありそう | 大 |
灰田頼人 | 忘却の嬰児 | 信仰が形骸化した時点で御神体とかどうでも良くなってているかいないかとかもどうでもいいのでは、という気がするのでそのあたりが引っかかってよくわからんくなった | 中 |
結城イケ | Spector | 今回は葛藤があるような感じで前回より良かった。が、書類を見ながら銃を磨く仕事とは…?登場人物の造形はもっと細かく設定したほうがよいのではという気がする | 小 |
今井曖昧 | ながいやつ | とりあえず今井さんの趣味と俺の嗜好は互いに素な関係にあるみたいなんで、そういうもんなのかぁという感じで読んだ | 大 |
安岐いぬこ | ループ | 設定が高度すぎて俺には理解できませんでした… | 中 |
維嶋津 | あべこべピュグマリオン | うーんー、維嶋さんの会話文が苦手なタイプでなかなか頭に入らないんだよねぇ…(俺がアホなだけです | 中 |
カケヒマサヒデ | One Hundred and One Reproduction Personality | やってることはかなり面白そうで、ストーリーラインも良さげな感じがするが、見せ方はまだ考慮の余地がありそう | 小 |
甘士河汀 | 星のような瞬きに | なんかいろいろ設定に謎が多すぎて理解が追いつかないのだが、着想は面白そう。これはガジェットの使い方次第ではという気がする。最後は「明らかにされてなかったけど本当は楽しくお話してたんです」みたいなのだと収まり良さそうな気がする | 小 |
生田目ケイ | 三枚の録音盤 | 歴史改変物をSFにするなら視点の置き方がちょっと不適切だったんでは、という気がするがこれは難しいよなぁ。ふつうに正史サスペンス(実は舞台裏で)っていう設定で読みたかった | 大 |
国分寺崖線 | ペットアイドル | なぜ人間に乗るのかよくわかんなかった。抱いて歩けばよくね?みたいな。うーんーなんか読めてなかったな。あと用語をもうちょっと凝ってほしい気がする | 中 |
茶瓶 | 蒼い音、紅い音 | 絵的にはすごくきれいで良さそうだったが、わりとご都合主義に見えるのでそこをどうにかしてほしいとおもったら藤井さんもそう言ってた | 中 |
谷美里 | 蛸子 | あんまり指摘されてなかったけど異種間混合の話はもうちょっと考証したほうがいいと思う。ただ民話っぽくてよかった。要素減らして感情面に比重をもっとかけてもいいかもとは思う | 小 |
諸根いつみ | lights off | 軽めで読みやすい話なのだが、テレパシーの設定がなくても十分成り立ってしまうのでおしい感じがする | 小 |
小野十郎 | お迎えの距離 | これは普通に面白かったですね。安易にスイングバイ使わないところも良かった。ただ中華物については俺うるさいので「日本でこのまれる中華物の舞台設定」じゃなくて現代中国文学の死後の世界設定をつかってほしい(うるせぇ余華でもくってろ | 小 |
やまね | ごきぶりポーカー | あのぼくGにがてなんですみません…というか文字数多すぎ。話自体はまとまっててなんとでもかけそうな気がします | 小 |
中外中 | 言葉にできない | 会社の影響力すごすぎじゃないですか???そんな反社会勢力で大丈夫ですか?と心配になった。なんかうまく舞台設定すれば面白くなりそうなんだけどなぁ | 小 |
進藤さん | 大いなる接近 | 大森さんに寄せすぎでしょうと思ったらそう言われていた。一捻りが難しいのはたしかにねっていう感じ | 小 |
右手新土 | いかにして白兎の唇は避けたか | ウテさんの話はおもしろそうなんだけど、出てくる設定の説明が足りてないもしくは足りないなりになんだか理解できるものかというとそうではない超ハイコンテクストなものだったりするのでそのへんがもったいないと思う。まぁでもこういう作風ですっていうのでありなのかなと言う気もするが | 中 |
げんなり | 犬になりたくなかった犬 | 話がよく見えなかったな… | 小 |
不二拓 | 球港 | スリルのある雰囲気は感じるのだが、設定がチョロチョロわかんなかったので最後がよくわからなかった。書き方次第なんだろうとは思いますけどね | 中 |
野咲タラ | ダルメシアンとおばあさん | イメージは超思い浮かぶのだが、ここからどう着地するのかわからなかった | 小 |
俵野道生 | リオから来た男 | 話の充填が救助のところにありそうなので、そこに分量を割いたほうがよいのではと思った。話としては面白そう。会話、噛み合ってますかね?噛み合ってなくてOKなの?ちょっとわかんなかったな | 小 |
安藤タカシ | 光と真のマルチメタローグ | 話が始まったところで終わった…?という感じがした。なんか読み落としたかもしれん | 小 |
揚羽はな | Glorious Heart | 大前提として医療機器認定はそんなに甘くないのでこういうことは起こらないのではないかと思う。あとご都合主義すぎる感じがする(書き方次第かなと言う気もするがこの流れだと挽回が不能な気もする) | 小 |
ヤナギサワカズキ | クリスマスキャロルVer2 | Ver2ならもっとおおきくクリスマスキャロリの筋から離せばよかったのに、という気もする。個人の価値を通貨として扱うってのがどうもねぇ…ひっかかっちゃうのよねぇ…あとこれ、腕力いると思いますわ。 | 中 |
足立佑 | 観測者と僕 | 設定は面白そう | 小 |
匿蔵まや | 相互理解 | 同じ人間じゃないほうがいいんじゃないか?と思ってたんだけど、手話を念頭においているそうなのでまあたぶん俺がイメージしたのとはぜんぜん違う話になるのかもしれない | 大 |
あ、あと小説っていうかシミュレーション小説っていうかほかにも書き方あるだろうって感じだが仮想通貨の短編書きました。ご笑覧ください
hametuha.com