SF創作講座第五回に行ってきたよ〜

興味ない人もいると思うんでたたみますね


まぁ、苦労してかいたアイドルSFだったわけですが…

  • 最後の章を書いてる途中に「これ、最初っからドキュメンタリというか雑誌の特集というかっていうかんじに書いたほうが良くね?」と気づいてしまうが俺のスキルが足りない(雑誌特集風やったことない)
  • 本人たちに寄せすぎるのもただの二次創作ではと思いつつも、面白くないのにさらに似てないと誰にも刺さらねぇじゃねぇかという葛藤
  • 改稿はあとからいくらでもできるしベリヲタに読ませて感想もらえるのは今だけだ!

というわけで強行したのであった…いやまぁベリヲタには刺さったみたいなので俺は満足です。あと段落がひとつずつ増えるの、ブロックチェーンのブロックがひとつずつ増える仕掛けに…とかって法月さんが言ってくれたんだが、へ〜そうだったんだ〜って俺が感心しました。すげえや(おい


大森さんにも珍しく紹介していただきました


t.co


他の実作は進藤さんのやつはもう設定がずるいんでね…ずるいよな。ただあれが本になってたら俺も怒ると思うわw
茶里さんのは現実世界の方の苦労がわかりすぎて(ローカライズとか海外とのやりとりとか)面白かったんだけど、わりと展開が単調なんでもうちょっとカメラワークを考えてほしいと思う。ま、そのへんはテクニックなんでどうとでもなるんだと思いますけど。
谷さんのも意外と小ネタがきいてて面白かったんだが、しかし文体模写のわりには逸脱が少なくてなぁ…やっぱりおれは「ばななは激怒した」がこの手の最高峰だと思いますわ(これ絶対プロによる犯行だろ。だって読み終わったら絶対「走れ、ばなな」っていいたくなるもん)

作者 タイトル 感想 講師との評価の差
伊藤元晴 ナンバー・オブ・マイ・ルート 冒頭がいつも入りにくいのでつらいのだが、ちゃんと読んだら面白かった。もうちょっとカタルシスがほしいかなあ俺は
亜月 ちきゅみバーガーをおひとつ 月と月見バーガーの関連性がよくわかんなかったな。多分作者はわかってるんだろうけどちょっと説明が足らない気がする
甘木零 外から失礼します 文学としては面白いのだが、設定としては生まれ変わりなんだから老人がどうなるか知っててもおかしくないだろうと思うし今までだってうまくやれない環境もあったのでは…
茶里裕治 惑星間VR婚活、はじまります。 テレイグジスタンスですな。VRじゃないような…あとツイッター婚とかネット婚とか現代でも珍しくないので、惑星間航行できるくらいまで技術が発達してるのに同様のサービスが既に存在してないのはだいぶ謎
遠山軌道 想定外の奇跡 導入のとこはおっとなったんだけど、その後加熱するのがよくわからないなぁ…ミラーデックってのもよくわかんなかった
篠田航平 マンモス大発生 バカwwwでも好き
夢想真 無限からの脱出 記憶の残る無限ループか…設定としてはオーソドックスというかベタなので、トリックの中身がわからないとにんともかんとも。しかもこの設定&ミステリーの分野はレッドオーシャン過ぎないか、、、
フジ・ナカハラ 無形の民 リキッドデモクラシーは面白いがそれだけでも良かったんじゃないか感。AIが出てきたせいでいつものあれかになってしまった(俺はね)。技術的にはただしそう
縞里若菜 ファミレス うーん、だんぺんすぎてよくわかんなかった
維嶋津 拝啓、摩天の龍より指先の君へ 都市の作りは面白いしタイミングを合わせるアイデアも良い。が、たまには地上のほうが豊かでもいいんじゃないか?
甘士河汀 殻の内側に住む子供たちは 機械反乱ものという意味では古典的だが、映像的に綺麗な感じがする
生田目ケイ 天上帝彼女 別に目新しさはないのだがきっちりまとまっているので安心感とベタな面白さがある
国分寺崖線 3.4996倍の人生 設定が面白い。が、人生が短くなると蓄積される知見が減ったり、新陳代謝が早すぎて忘れられることも多くなり過ぎやしないのかという疑問はある
茶瓶 ビジネスはSFよりも奇なり ―― 教養としてのSF入門 新書風にするならもうちょっとタイトルを煽っていかないとだめじゃないかな(そういうことなのか
黒田渚 はじめましてSci-Fiさん、エイリアンより 侵略ものというオーソドックスなところにうまくくっつけてきたなという印象。俺は好きかな。ただショートショートとしてはOKだけど長くなるとどうなるんだろうと言う危惧はある
谷美里 手ぶくろをはめたチェリスト 楽器的に怪しいところがある(一本のチェロで演奏されていることは音源を聴けば明らかだとかいてるがそうか?とか、手が大きいのがそんなにいやかなとか)が、手袋のお話はいいな
諸根いつみ あなたはいじめっ子? 俺こういうのうるさいんであんまり書きたくないですけど、いじめを受けた子はそれをコミュニケーションだと思うので同じことやさらにエスカレートしたことを他の人にすることはよくあるし、それは防御本能のひとつなんで最後の親の態度はどうもね…あと死んだのにVR空間で生き直しとはいかに?どういう世界観なんだ
小野十郎 糞尿の交わり まぁ題材としてはよくあるのだが、それにしてもきたねぇなwこれを面白く書くのは難易度が高いと思う
やまね わたしとあなたときみとぼく イデア自体は面白いのだが、話としてはありきたりでそのへんのバランスは実作次第かなぁと言う感じがする
進藤尚典 宇宙駆ける釣りケーキ 童話っぽい。児童小説テイストにするとよさそう
げんなり 樽の中の一滴 ん?なんか読みにくいけど意外とかっこいいのかな…? アピール文をもう少し長くしたほうが梗概なんでは?
野咲タラ カボチャのたまう 語る記憶のところがよくわからないのでニントモカントモ。絵はきれい。
安藤タカシ ダイナソー・ブリッジ ゲームやらないのでよくわからないが、異常な行動をするのがどれくらい異常なのかをもう少し描いてほしい気がする
揚羽はな 暴走ロケットに乗れ! これはいいはなし。一瞬希望がついえたかと思ってちゃんと戻ってくるところがいい
ヤナギサワカズキ 人形村の因習 うーん、ベタだな。ベタなのは地力がないとつらいのでは。や、まぁベタだから省略できるところとかベタになる理由もあるんだけどさ
匿蔵まや 宇宙にいたって腹は減る 話の展開は面白いと思うのだが、納豆は体にいいんじゃないか?大豆だしタンパク質おおいし…納豆菌が強すぎるせいかね?納豆に侵略された歴史が背景にあるとエッジが立ってきそう(たててどーすんだ

ちなみに俺の今回の梗概は想定読者が普段純文学をよんでてSFバカにしてる人とか、ちょっと間違ったことしたらパソコンが爆発すると思ってるハリウッドのクソSF映画しかみたことない人なんで、講師が想定する読者とはずれているんだと思う。SFを初めて読むのは子供とは限らない。が、まぁ出したかったんでしょうがない。