これが最後の機会かなと思ったりする

どういうわけか部長さんにやたら気に入られて、iPadやらMacやらを与えられ、iPadアプリ開発をすることになった。記号の意味がわからない言語と、コンパイルの仕方が分からないIDEと、使い方のわからないSDKを抱えて途方にくれながらHellow Worldと書こうとしてHallo Worldなどと書いたりする。書いてある通りに打ち込んで、なんとなくそこから動きを予想して読み取って、何とか動かしてみたら思う通りにはいかなくて。そういえばそうやっていろんな言語に触れてきたんだったということを思い出す。とにかく片っ端から単語を拾い集めて一つずつ並べて、使えるものを使って、そうやって少しずつ理解していく、そういう過程に久しぶりに触れる。この感覚は久しぶりだ。本当に久しぶりだ。胃が痛くなるほど、頭が痛くなるほど、ただ一つのことだけを考えていればいいなんてそういうぜいたくな機会を与えられるのはきっとこれが最後だろう。