センスってなんだろう

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ちょいちょい写真テクニック系の記事やTipsなどをかいているせいか、技術も大切だけどセンスはそれを凌駕するみたいなブコメを見ることがある。センスってなんだろう。

ぱっと構図を決められることなら、それは技術と訓練と学習のたまものだ。
良い被写体を見つけられるのは観察眼だ。
露出等の設定を適切にできるかどうかなら、言うまでもなくテクニックだろう。
ブレないかどうかなら、これも技術だ。
良いと思った時に即座にそれを思った通りに写せるかどうかは反射神経とテクニックの問題である。
ではセンスとはなんなのか。


構図の連載でもかいたが、どこをどう撮るかと決めるときに必要なのは、それをどう撮りたいかという意思であり、どうすれば一番印象的に見えるかと考えることだ。
もちろん偶然はある。被写体の良さだけで切り抜けられることもある。でも大抵の場合センスと銘打たれるものはどれだけ意識的にものを見ているかによるのだとおもう。撮る対象も、他人の写真もよく観察しなければわからないことはたくさんある。もちろん自分の作品もだ。自分の癖や得意な分野や好きなものは振り返ってみなければわからない。その積み重ねが一瞬の差としてあらわれるだけであって、センスと称してひとまとめにしてしまってはなにもわからないままなのではないか。

センスというのはやめよう。もっと事象を分解して、物事を正確に見よう。