22. お手軽HDR風写真に挑戦しよう!

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こんにちは。今回は現像テクニックのお話です。
HDRとはハイダイナミックレンジ合成画像のことで、複数の露出が異なる画像を合成し、暗いところも明るいところもぜーんぶはっきり見えるお得な画像を作っちゃおう!というものです。HDRで画像検索していただくと、なんとなく見たことある画像がヒットすると思いますので、よくわかんないなという方は探してみてくださいね。

さて、今まではHDR合成のできるソフトはお高いものばかりでしたが、最近はAdobe Lightroomでも合成できるようになったみたいですね。でもそうはいっても複数の露出の異なる画像を撮影するのはちょっと手間ですし、合成するのも結構大変です。今回はそんな手のかかるHDR合成を一枚の写真から、簡単に作っちゃおうという企画です。あくまでもHDR風ですが、いつもとちょっと違う写真ができますよ。

1. まず写真を撮影する

なにごともまずは撮影からです。

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撮影する際には、一番明るいところにあわせて露出を決めて下さい。また、Rawで撮影しましょう!

2. 編集する
Lightroomで編集することを想定していますが、シャドウ・ハイライトを動かせる編集ソフトであればなんでも大丈夫です。
やることはたった4つ。

・シャドウを持ち上げる
・ハイライトを下げる
・コントラストをあげる
・シャープネスをかける

Lightroomの場合シャドウは最大、ハイライトは最小にして、コントラスト、シャープネスは画像が変にならない範囲で強めにするくらいで大丈夫です。色があせてしまった場合や明るすぎる・暗すぎる場合は彩度・露出を調整して下さい。
またノイズがかなり出ると思うので、適度に除去するのを忘れないようにしましょう。

できあがりはこちらになります。
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本物のHDRに比べるとまだぎらぎら感がたりませんが、最初の画像に比べると空も建物も存在を主張していますね。


もう少し暗めで撮影したほうが、よりHDR風になります。
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ただ、なんでもHDR風になるというわけではないので注意して下さい。特に背景がボケている場合などはいくら編集してもHDR風にならないことがあります。HDRに向いているのは無限遠にピントをあわせた風景写真です。
こちらは失敗例です。
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ボケの美しさが失われてしまっただけでなく、HDRの特徴である暗所のディティールなども消えてしまっています。本来のHDRでは露出の異なる写真を複数枚用意するので、ボケの部分は合成に使用されないのですが、HDR風写真の場合は画像が一枚しかないのでボケが悪影響をおよぼすことになります。この点にだけは注意して下さい。



というわけで、簡単なHDR風写真の作り方でした。いかがでしたでしょうか。本当に簡単ですよね!
HDRを作ろうと思って撮影するのもよし、ちょっと露出が足りなかったかな?という写真に一手間を加えてHDRにしてしまうのもよし、いつもと違う写真にしたいなーと思った時はぜひ思い出していただければ幸いです。

では、次回もお楽しみに!