25. ポートレートが撮りたい!

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こんにちは。みなさまいかがお過ごしでしょうか。4月ということで生活が変わったという方も多いと思いますが、変化の時こそシャッターチャンス! ぜひカメラで残してあげてくださいね。(注:この記事は2015年に書かれたものです)

さて、今回はポートレートのお話です。ポートレートと一口に言ってもいろんな要素があって、突き詰めるのはすごく難しいですが、今回は一番最初の明るさのコントロールについてお話したいと思います。


さて、今回のモデルはこちらです。
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人間の顔はもっと凹凸がありますが、まずは単純化して平らな顔、四角い頭のモデルさんで練習してみましょう。

ポートレートのメインの被写体はやはり、人物です。スタジオなどで撮影する場合はそれほど気にしなくても良いですが、例えばお子さんだったり、ストリートスナップをお願いした場合などはちゃんとしたライティングがない場所での撮影になることもあるでしょう。この時に必ず気をつけなければならないことがあります。

顔がちゃんと見えるようにする。
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最近のデジタルカメラは賢いのでポートレートモードにすれば顔を検出して露出等を決めてくれますが、自然光や強烈な光の下などではうまく動作しないこともあります。そういう時は自分できちんと光のコントロールをして、シャッターチャンスを逃さないようにしたいものですね。


顔をちゃんと見えるように明るく撮る秘訣は光の向きです。
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左から順光、逆光、逆光時に日陰にはいった場合の例を出してみました。
順光というのは光に顔を向けている状態です。この場合は顔に光が当たるので、あまり深く考えなくてもちゃんと撮れると思います。
逆光というのは聞いたことがあるという方も多いと思いますが、光源を被写体の背後に持っていった場合になります。この場合、顔は影になるのでカメラまかせにしていると顔が真っ黒になってしまうことがあります。


一般的にポートレートは顔をちゃんとみえるようにするために順光で撮れと言われますが、光の強さ次第では眩しくて顔をしかめてしまう場合があります。
かといって逆光では真ん中の写真のように顔が暗くなってしまう…モデルさんに合わせて露出を決めると、背景が真っ白…などとなかなか悩ましいところです。こういう場合は逆光+レフ板を使用するという手もありますが、なかなかちょっとしたスナップを撮影するのにレフ板を持ち歩くのは荷が重いところ。
そういう時はモデルさんに日陰にはいってもらって、モデルさんの顔にあわせて露出を決めましょう。逆光下でもちゃんと顔が見えるようになります。また日陰の背景はちゃんと映るので、背景が完全に真っ白になってしまうよりはよいのではないかと思います。


あれ? モデルの紹介写真は顔がくらいぞ?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、たとえばモデルの目が光るとか、暗く沈んだイメージがほしい、悪役だ、などという場合はもちろんイメージに合わせて顔に影を落とすこともあります。が、モデルさんをきれいに撮る需要のほうが圧倒的に多いと思いますので、ぜひ顔を明るくするということだけでも覚えておいていただければ幸いです。
では次回もお楽しみに!