深い海の底からようやく水面にたどりついて浮いているところを、また深い海の中に沈められた、と言うような感覚を覚えている。また少しずつ水面に向かって泳いでいる。そういうことがこれから何度も、何十回もあるのだろうという予測と、しかしそれでもいずれ水面に滞留する時間の方が長くなるのだろうという希望を抱えたまま、こんこんと眠り続ける。