2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

抜粋

彼はほとんどなにも残さなかった。記憶すらも、彼は自身の中に消し去って一人森に還ってしまったのだった。自身を消し去りたいと願い続けていた彼がなにも残さなかったことを僕は責める気はなかった。 藍色の空はゆっくりと西へ後退し、山の稜線が赤く染まっ…

最近写真上げる速度が追いついておりませぬな

こぼれおちる

良い文章を見つけるためには歩き続けなければならない

最近なぜか中国の先鋒文学作家の小説を続けざまに読んでいる。 彼らの言葉は短く、端的で、だというのになぜか非常に写実的である。理由はわからない。それが中国文化というものなのかもしれないし、先鋒文学の代表者の作品ばかり読んでいるせいかもしれない…

最近僕はなにを注視しているのかと考えることがある。世界を見るときに、まず最初になにを見ているのか。 多分、きっと僕は影と光だ。そして僕は色を見ておらず、もっとも見ないものは服飾だった。

自分の手で、自分の目を覆っていることはわかっている その燃料を投下しているのは、自分自身だとわかっている

追い立ててるわけじゃないのよ

祀り上げたものはこの手で下ろしてやらねばならない

孤高を支配できる王はいない

三十五日目、電話がなった。君からだ。 りん、と澄んだ音を立てて空気が震える。水が毀れる時のような繊細な音はたった一度だけ鳴り、そして静かになる。その音が、君が私に生きていることを知らせるたった一つの方法なのだと、私は知っている。 ベッドの中…

僕の父庫文軒はかつて蠟少香の息子だった。 なお、これは冒頭部ではない。でもこの一文が最も簡潔にこの話の内容を表していると思う。河・岸 (エクス・リブリス)作者: 蘇童,飯塚容出版社/メーカー: 白水社発売日: 2012/02/16メディア: 単行本 クリック: 6回…

孤独が知性の母であるなら、 怒りは他者を知る薬

彼女は言った。本当にお上手ですね、尊敬します。わたしが書くよりずっといい、大切な宝物にします。それから彼女は、胸の底がひっそりと冷たくなっていることを確認した。 彼女は大人だった。そして彼女には才能がなかった。埋めがたい溝が彼女と彼の間には…

やけた。。。

http://togetter.com/li/337635 http://b.hatena.ne.jp/entry/togetter.com/li/337635こんなのをよんだ。俺の同期は変わった人が多くて、 「僕のお陰ですね!」とか素でいうむしろお前は足引っ張っとっただけや 朝来ない。電話もしないしかけても出ない 電話…

ひじきとトマトと蛸の酢の物と翡翠豆

書いた気がしてたけど書いてなかったー!ので 材料: タコ ひじき とまと ごま油 三杯酢(酢:砂糖:醤油=3:2:1) 作り方 ひじきは水で元に戻しておく タコはさっと茹でる トマトはざく切りする 三杯酢を作る ひじき、タコ、トマトと三杯酢を和える ごま油を…

ひにやける

ふと世界が開けるときがある

とんでゆけない

水香る六月、青葉透かす七月

名作をメリーにして台無しにする 道程(高村光太郎) 僕の前にメリーはいない 僕の後ろにメリーは立つ ああ、「あたしよ メリーよ」 僕の天使マリ(スピッツ) 夜には背中にはえた羽根を見せてくれたメリー きっとこんな世界じゃ探し物なんて見つからないん…

悲しいが何だったかすら、時々忘れてしまうよ。