いつもは話さない人と話したり、いつも話している人と違う場所で話してみたり、そういう機会が年末には大量に与えられている。ぽつぽつと取り留めのないことを話すひととカメラについて話した。新しいカメラを買ったそうだ。嬉しそうに楽しそうにシャッターを切っていた。その姿がいいと思った。カメラに限らず新しい道具にはそういうものを引き出す力がある。その光景を喜びを楽しさを、残しておける記録媒体はしかし少ない。