自分の中にある醜形恐怖や体臭恐怖に時々疲れ果てる。あぁ弱ってるんだなと思いながらも、たぶんここを走り抜ければまた新しい世界が見えるだろうという予感がしているのは確かで、わくわくするような少し怖いような、不安と期待がないまぜの状態に眠りが浅くなる。それでも朝が来るのが怖いよりはずっと、毎日が楽しみな方がいいと僕は知っているから。


二年前のあのとき、自分はここに来るなと言う予感とここならたぶんやっていけるだろうという漠然とした安心感を覚えたのは正しかったのかどうなのか。今のところその予感は正しかったわけだけれども、ここから先はきっとまた壁がいくつもあるのだろう。僕はそのたびに笑えるだろうか。進めるだろうか。楽しいといえるだろうか。過去を振り返りながらそんなことをぼんやりと考えている。