Begin Again


昨日、だらだらとYoutubeを見ていたら、Tayler Swiftの"Begin Agin"を発見した。
テイラー・スウィフトはそれほど興味がなかったので、いままで聞いていなかったが、"Begin Again"は聞いた途端に好きになった。歌詞を調べてもっと好きになった。何よりMVがいい。

綺麗なMVだ。映像は淡い色調で統一されていて、曲とよく調和しているが、淡い色彩の中で赤だけが鮮烈な印象をもつように配置されている。町並みは美しく、建物は古めかしくかつ荘厳で、ケーキは可愛らしい。この繊細な雰囲気はとてもいい、と思った。
何度かリピートして歌詞を覚えたところで、ようやく僕はこの景色をどこかで見たことがある、と思った。記憶をたどりながらじっくりとみる。あの丸い屋根、広い、灰色の空、丸い橋――広角の映像に切り替わってようやく僕はその答えを見つけた。エッフェル塔が映っていたのだ。パリである。

東京にも美しい場所はいくつもある。好きな場所もたくさんある。でも、東京とパリは決定的に異なっている。全体のトーンが統一されているのがパリであり、そうでないのが東京なのだ。
東京を歩いているとたぶん、地区によってカラーがまったく異なっていることに気づくはずだ。ある地点から歩きはじめ、その街の特徴を楽しんでいると、急に空白地帯が現れる。匿名的な形をした建物と、そっけない道、人のいない道路、路上駐車されている車はたいてい白いボックスカーで、どこかで見たことのあるチェーン店の看板が出ている。そしてそこを抜けると、まるで夢の境界を踏んだようにまた新たな街が現れる。道路の舗装が変わり、建物の高さと雰囲気が変わり、その道の上を歩く人々も熱気さえも異なる街が唐突に現れ、しかも中心に向かってむくむくと成長しはじめる。それは東京の醍醐味でもあるけれど、継ぎ目なく広がる町並み(京都はそうだ)に、僕は時々憧れるのだ。

そんなことを動画を見ながら考えた。ますますこの曲が好きになったきがする。


しかしそれにしても、アメリカ人はフランス人に対してなんか偏見があるのかね?すぐにナンパするとか、アーティスト志向が強い人が多いとか…ちょっとおもしろかった。動画の中に出てくる人もなんかライカ持ってるしw


なお、この曲は例のごとくYoutuberから知りました。このバージョンもとても良い。というかいつも思うけどCello guyはほんと楽しそうだなぁ。