まどとりんごとGoogleと

妄言です。与太話程度に。ハードウェアとソフトウェアとネットワークアプリケーションってそれぞれ開発する人の雰囲気も方向性も全然違うよねって話かもな。

どうも「Apple 強み」と検索すると
http://www.google.co.jp/search?q=Apple+%E5%BC%B7%E3%81%BF&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&hl=ja&client=firefox-a
こういう結果が出てきてあまり納得がいかない。パッケージングまで一貫してやってるのはむしろ弱みじゃないのか?
どっちかってとAppleの強みってハードウェア開発ができることだと思うんだよなぁ。Appleがマウス作ったってのは有名だけどCLVのメディア作ってみたりとかもしてたんでそ。Apple2の話は部長さんに10回くらい聞かされてるので覚えてしまった。

Apple Iの再設計を開始した。処理能力の向上と外部ディスプレイへのカラー表示、内部拡張スロット、内蔵キーボード、データ記録用カセットレコーダをもつApple IIをほとんど独力で開発し、1977年4月に発表する。価格は1,298ドル。Apple IIは爆発的に売れ、1980年には設置台数で10万台、1984年には設置ベースで200万台を超え、莫大な利益をアップルにもたらした。

当時はみんな独自に自分の会社で開発してた時代だろうけど、Appleの底力つうのはここら辺に起因しているように思う。逆にいうとハードウェアの開発をするがゆえに、他社の部品との互換性には無頓着(というよりは使いたくないのだろう)なところがある。互換性とか考え始めるとめんどくさいからな。イタチごっこだし。あと自分の手の届かないところで開発が始まると質の悪いのも流通してくるから、それが嫌なタイプだと囲い込みをするだろうと思う。一切自分の手から仕事を話したくないタイプの上司がするそれに似ている行動からするに、要するにジョブスはリーダーに向いてないんだよ!*1


一方でマイクロソフトつうのはゲイツが最初に作ったのインタプリタだし、ソフトウェアにどちらかというと特化しているところがある。ソフトウェアに特化しているということはすなわち、どんなハードウェアに対しても対応できるということなのよね。だからWindowsはいろんなPCアーキテクチャの上にOSを展開できる(まぁハードウェア開発ができないわけじゃないだろうが、あまり得意そうではないわな)。というかしてもらわないと困る。Microsoftはハードウェアを当初は売っていなかったから。ただしMicrosoftはハードは誰かにやってもらおうと考えてるけど、ソフトは自分たちの強みだってわかってるからそりゃ囲い込もうとする。「オープンソースとか意味わかんない」らしいですからねw

WindowsのOSが乗っかってるモバイル(要するにスマートフォンのことだ)があんまり売れなかったのにiPhoneがこんだけうれたのは、スマートフォンの性能の多くがハードウェアに依存するからではないかと僕は思っている。小さいものとかまだ規格が整っていない部分とかはハードウェアに依存するところが大きいのですよ。ソフトウェアはハードウェアの性能が上がってこないと展開しにくい。だから今後iPhoneよりスマートな何かがApple以外で開発されてその上にWindowsのOSが十分乗っかれるようになれば、スマートフォン市場は今のPCの市場みたいになるんじゃないかねー。


ほんでもってGoogleなんだけど、Googleは基本的にOSI参照モデルの第7層の部分しかする気のない会社だと思っている。ハードウェアとか誰かが作ったのつかえばいいやという感じだし、OSも別にWindowsでいいよーみたいな感じだし(作ったらすごいの作ってきそうだけど)、あくまでもどこでも動くアプリケーションだけを対象としてるんじゃないか的な。ハードウェア開発者とかいるのかねー(まぁグーグルフォン出たからいるはいるんだけど)。
Googleの強みってハードウェアでもソフトウェアでもなく、情報なんじゃないかと僕は思っている。情報というかライブラリ?枠組み作り?こういう枠組み作りましたよ、あとはユーザーが運用で使ってみてねとかって出してくる。んでユーザーがいろいろとアプリ作ってその枠組みに付加価値をつける。Appleはハードウェアの囲い込みをするし、Microsoftはソフトウェアの囲い込みをするけどGoogleは何も囲い込まない。全部オープンで運用をユーザーに任せて付加価値がつくのを待っている。フリーだからみんなどんどん使って、そのうちに使い勝手のいいアプリや、それらが動くハードウェアが出てくる。ほんでGoogleで検索したらそれが出てくる。情報はGoogleが握っている。Googleのやる仕事は枠組み作りと簡単に情報が出てくるようにインデックスつけることと、情報の利便性を高めること。どんな環境でも動く汎用性が高くてかつ軽いものをつくること。そこから利益を出す仕組みはよくわからない。

Googleフォンがひどいひどいって言われてるけどそれは仕方がないことなんじゃないかなぁと僕は思っている。Googleフォンはこれからかっこよくなっていくだろう。少なくともGoogleではない企業によってGoogleフォンの枠組みを乗せられるハードウェアが開発されたら。Googleではない企業もしくは個人によってかっこいいアプリが開発されたら。そうしたらきっとGoogleフォンは売れるだろうしiPhoneは簡単に凌いでしまうんではないか。とか。


なんかそこらへんの違いがあるから販売に対する姿勢も各社違うんでないかなー。とか思ったりする。AppleはCEOが売って歩いてるけど、それはハードウェアに自信があって今のところ敵なしなのを知っているから。敵なしの状態でシェアをかなり占有しないとほかにシェアを奪われてしまうことを知っているから。んでMicrosoftがあんまりやる気ないのは多分Microsoft製のものがのっかってなお性能が十分にあるハードウェアがまだ世の中に存在しないからなんじゃないかな。GoogleはわりとGoogleフォンすごいよって言ってる気がするけど、Googleの作った枠組みで何かやってくれるユーザーがたくさんいることを知っているし、すごいすごいと言って回ったらユーザーが一生懸命かっこいいものを作ろうとしてくれるからだと思う。作ってもらわないと売れないしな。やぁわかんないですけどね。あとスマートフォンのハードウェア開発はまだまだこれからなんだろうなぁとか。ネットワークの技術に関してはもう大分成熟してきている(新しい企画が出るとかでない限り)けどハードはまだまだ進化してるからねぇ。

*1:出たよアンチジョブス!