最近見た映画

帰りの飛行機の映画はあまり面白いものがなかった。が、最近Amazonで映画レンタルするようになったので別にいいのだ。あとおれは文字を書きたかった。


映画『ブラック・スワン』予告編 - YouTube

これは飛行機の中で見たやつ。そんなに新しいものでもないので平気でネタバレするしたたまないが、とりあえずカーチャンがケーキを捨てようとするシーンでもう飛行機から飛び降りたくなった。あれは心臓に悪い。後ろからなんか着てんじゃないかとか着信とかちょっと見てしまったがそう言う時に限って機内食が来るという、ほんとにね。やめて欲しいですね、トラウマ弄くるのは。


映画自体でいえば、本筋と関係ないところはまったく説明がないのでナタリー・ポートマン演じるダンサーの家庭環境(かーちゃんがおかしいことだけはわかるが)とか過去とか最後の最後まで、分かる人にしかわからない状態になっているのでは?という気がする。あとゲネプロですでに主人公は狂気を手に入れていることになっているが、そこら辺がまだいまいちわからないし、本番始まる直前まであんまり変わってなくね?感がある。人物の掘り下げが足りないせいだと思いますね。あとめっちゃ短時間で話が進行するのでちょっとなー緊張感があっていいのだが、そのテーマで行くならもっとじっくり描いて欲しかったなぁと僕は思うのです。中途半端にサイコホラー要素を入れてきたのがよくなかったですね。まぁ面白いんですけど。


映画『100歳の少年と12通の手紙』予告編 - YouTube

予告見てて気になったので(予告編をひたすらYoutubeで見るのが趣味です)。
男の子が可愛いのでそれだけですでに評価が甘くなるw正直なところフランスを含めたヨーロッパ(イギリス除く)系のみんながいい人のいいお話だけど裏はどうなってんだめちゃくちゃだろう!系映画ではあるのだが、セリフがちょこちょこウィットに飛んでいるので楽しく見れる。結末もわかってるしな。主人公の男の子が髪の毛なくても帽子かぶってカッコつけていたりしてほんとうにかわいい。とにかくかわいい。



4分間のピアニスト 予告編 - YouTube

だいぶ以前から見たいと言っていた映画だ。平たく言うと元有名少女ピアニストで現在は囚人の主人公がピアノコンテストのファイナリストになる話だが、二人三脚でピアノコンテストを勝ち進む老女の先生のキャラがよい。結構口の悪いいやーなばーさんなのだが、なんかかわいらしいところがある。本当に最後の最後まで下品なピアノを弾くなと言っていたけど(多分ファイナルの演奏が始まっても暫くはそう思ってたっぽい)最後は圧巻だったなー。
こういう音楽系の映画だとお前全然弾いてねぇじゃねぇか!ってことが多いのだが、この役者さんはアナーキーな役柄もあるとはいえ、ほんとにちゃんとひいてるように見えてすごかった。むしろばーちゃんのほうが全然弾いてないぽかった。
途中机を削って鍵盤を描いているシーンが好き。嫌なやつしか出てこないが、それが逆にいいのかもしれない。



映画『英国王のスピーチ』予告編 - YouTube


これはもともと見たかったやつ。
吃音というのは吃音の人にしかわからない部分がありまして、同じように吃音の人を見ると物凄くドキドキするのは多分自分がそうなった場合をおおいに想像できるからなのだろうと思う。たぶん自分たちが思ってるほど周りはなんとも思ってないのかもしれないが、言葉に詰まったあとのあの空気はもう窓から飛び降りようかと思った。
会社の同期にひどい吃音持ちがひとりいて、あいうえお順でならぶと彼が私の一つ前になるのだが、入社直後の自己紹介とかなんとかの時は必ず彼が詰まって喋れなくなり微妙な雰囲気になったことを思い出した。その次の俺も吃音持ちなのでがくぶるしているわけですよ。あの当時はいっぱい嫌な汗かいたなぁ。僕の場合は言葉につまるよりは飛ぶことが多いのでちょっと違うのだが、イギリス生活だと言葉が出てこない(語学力的な意味で)こともおおくしかも発音に詰まることも多々あったので、やっぱそもそも舌を動かすことが苦手なのかもしれない。というか聴覚のフィードバックが遅すぎるんですかね?どっちもかな。
まぁそれはそうとして映画の話に戻ると、予告にもあるけど戴冠式の前にライオネルと言い争いするシーンはやはりいい。"I have a voice"という言い回しもいいですね。最後のスピーチは人前やカメラの前ではなく、ライオネルと二人でやっているのをみてなんかホッとした。あれでいきなり人前でヒトラー並みの演説したら興ざめだったのだが、すれすれギリギリのところで仕事を片付けていくあの感じがほんとにリアル。それでいいのだと思った。
イギリス王室のことはよくわかってないのでジョージ六世がどんな感じの人だったのかということはよく知らんかったのだが、途中出てきた娘がエリザベス女王だということはちゃんとわかった。子供の時から結構しっかりしてて、ふつうに平民の家を訪ねたりSPなしでエレベータのったり自由にしてるけど帝王学はきっちりやってるんだなぁとなんか不思議な感じ。
英語の勉強的な意味でも英語字幕付きで見たいなぁと思うのだが…


次に見たいのはさよなら、アドルフとサラエボの花とサンバとパプーシャの黒い瞳とデザート・フラワーだな。どれも重いなー…カティンの森もみたいんだった。重いなー。