今年見た映画

毎年やってるので今年もやります。

マレフィセント

https://www.youtube.com/watch?v=yh1lQESR9sU

アンジェリーナ・ジョリーはやっぱり綺麗ですね。映像は圧倒的にいいのだが、オーロラ役の子があまり可愛くない。脚本自体はとても丁寧なのだが、結構アナ雪と内容がかぶってないか?と思った。多様になりすぎてしまって真実の愛が家族愛しかなくなってしまったのか、アメリカは…

ベル

あらすじはこちらに

英語版字幕なししかなかったのでそれで見たんだけど、イギリス英語はわかりにくいな。この女優さんもめっちゃきれいだった。結構主役が自分自身で自分に枷をはめてしまうところがあったりとかして、育ての親も彼女を愛してるんだかそうでないんだかよくわからない態度をとったりとかして、被差別者や加差別者サイドだけど葛藤を持っている人を丁寧に描写している感じがあって良かった。あと姉妹として育ったもう一人(の苦しさベルの方がはるかに優秀で先に結婚も申し込まれる、黒人なのに、みたいな)とかもね。いい映画でした。完璧にわかったわけじゃないけども。
ちなみにベルって作中ではほぼダイダって呼ばれてるので混乱する。
あと最初に結婚を申し込んだ奴、見るからに嫌なやつだったなーってあいつトム・フェルトンか。マルフォイから一貫して嫌なやつ役ばっかりですね。嫌われ顔なのかしら

ゴジラ


アジア版予告が一番かっこいいので。これは確か英語字幕があったので見たんだったかな。まぁわかんなくてもだいたい筋書きはわかるだろうと思ってさ…おもってさ…
原子力・核の扱いがいい加減だなーとか、主人公ことごとく巻き込まれすぎだろうとか突っ込みどころはあるのだけれども、映像自体は最後までかっこよかった。ストーリーを期待する映画ではないので、ゴジラがどれくらいかっこよくあらわれるかが大事だということをこの監督はよくわかっている。人間は基本的に添え物なので主人公に恋物語がなくても人々がパニックを起こしているだけでも別に構わないのだ。街が爆発してゴジラが吠えれば。

少女は自転車に乗って

町山さんのスクリプト読んで気になってたので、英語字幕しかなかったけど見た

詳しい背景や内容は上のリンクに任せるとして、僕はワジダのお母さんの知り合いが顔を布で覆わずに薬局で働いているのを見た時の態度が印象に残りました。彼女だって理不尽は感じてるんだけども、その中で顔を隠すことに関してだけは一ミリも違和感を感じてないし、そうしない人のことを嫌悪にみちた眼差しで見てしまう。長く続く差別や偏見ってのは被差別者の中にもあるもので、それを一気に破壊するのは彼女たちを別に意味で傷つけることになるんだよなぁという印象的な場面でした。ワジダは自由人でかわいいんだけども。あと幼なじみの男の子はいいやつだし、おもちゃやの主人も結局自転車売らずに待っててくれるんだからいい人だよなぁ。個々人はいいひとでも「常識」がそれを捻じ曲げることがある。

レ・ミゼラブル

作品の長さ上駆け足になるのは仕方ないんだけれども、マリウスはそれでいいのか…?死んだ仲間が浮かばれないぞ!
しかしそれにしてもアン・ハサウェイの夢破れてのシーンの映像がうつくしすぎる。あとジャヴェール警部がガヴローシュに勲章あげるところは泣きますね。
レ・ミゼラブルはフランスドラマで見たことあるんだけれど、フランスの有名な俳優の演じてたジャン・バルジャンに比べて映画のジャンバルジャンかっこ良すぎて泣いた。

If I stay

https://www.youtube.com/watch?v=Qeq3Ii_76uY


あんまり見るのがなかったので見たけど、典型的な少女漫画ストーリーである。完璧な少年に好意を寄せられて、自分の信じる道を行こうとしたら少年とギクシャクするけど結局少年はどこまでも献身的で、最後は夢を応援して自分の道は投げ出してもいいとまで言う。主人公はなにも失わないし(この場合家族は失うがおじいちゃんおばあちゃんはいるので金銭的に困ることはないと思われる)、夢も諦めなくて良い。いいのかそれで。

ま、でもクロエ・モレッツはかわいいなー!!!!あとクロエ自身が弾いていることになっているチェロの演奏がものすごく良かったです。
しかしそれにしてもアメリカは一、二に家族愛、三に家族愛で、家族がいないなら生きている意味がないとまでクロエに言わせる狂気の状態なのだが、なにか理由があるのだろうか…?

アナと雪の女王

この動画クソ笑ったww大阪がエライコッチャやってwwwww
アナの行動には突っ込みどころ満載だし、大人にそこまで人気出る内容ではないと思うのだが(いつものディズニー映画という意味で)アメリカどうしたんだ…まぁいいけどさ。
ちなみにこちらも真実の愛=家族愛となっており、ほんとアメリカどうしちゃったんだ。ついにアメリカ人は恋愛を放棄し始めたのか?それとも昔に回帰しているのか?謎だ…

All I need is kill

設定・世界観がしっかりしていてかつ脚本もよくねられており、そのうえ映像もすごくて、さすがハリウッドやでという映画だった。恋愛要素が結構適当に挿入されてるけどまぁ登場人物は結構長い時間をかけてるしまぁいいか…要約すると単純な話もストーリーちゃんと練って演出すれば面白くなるんだなぁ!ギタイとやらがなんであんなしちめんどくさいやり方で地球を侵略しようとしているのか映画ではよくわからんかったが、エンターテイメントとして人様に自信を持っておすすめできる映画でした。いやーおもしろかった。

The Hundred-foot Journey


映画『マダム・マロリーと魔法のスパイス』予告編 - YouTube

日本語のタイトルは「マダム・マロリーと秘密のスパイス」なんだけど、マロリーは主人公じゃねぇし原題のほうが絶対にいいと思う。遙かなる百歩の旅っていう感じ。
見終わってから気づいたけど製作がスピルバーグ、監督がラッセ・ハルストレムってそりゃ面白いに決まってるわ…脚本は目的地が次々に変わるラッセ・ハルストレムらしいストーリーなんだけど、最初の方の車のブレーキが効かなくなるところとか、火事のシーンとかはスピルバーグっぽい演出に思われる。


ストーリーは簡単に言っちゃうと料理の天才的な才能を持つハッサン(インド人)とその家族が店と母親を火事で失ったのを機にイギリスへ、でもイギリスの飯はくそまずい(ハッサンいわく魂がないらしい)のでヨーロッパへきてフランスに落ち着く…けど向かいの店とバトルって、その間にハッサンが敬意をもってフランス料理をマスターして向かいの店(マダム・マロリー)に認められて一流シェフに…っていうお話。あらすじを言うと他愛ないし、ストーリーの流れも他愛なく感じられるが、いちいちクスリとくる場面があってあんまり退屈はしない。


あと人物描写がね、やっぱり丁寧なんですよね。恋愛要素にしても適当に突っ込んできた感じではなく、一旦なかよくなったハッサンとマルグリットっていうフランス人が同じ職場ではたらくようになってギクシャクしてしまってもう二度と元の関係には戻れなさそうなところとか、ハッサンがパリに修行に行ったあとはまた仲良くなるところとか、全然違和感がなくていい。
ちなみにおれはハッサンがパリで分子料理?とかいうののシェフになった時は正直がっかりしたのだが、その後ちゃんとそれも解消されていいエンドだった。


しっかしそれにしてもパパは嫌なインド人だな~実際インド人も*1結構嫌われてるけど、ああいうことやったら嫌われるだろうなぁと思う。ただでなくてもインド人って目が笑わない(口元だけで笑う)し、基本的に無表情な人々が多いので、ああいう行動をしてそれだと文句いう人もいるんだろうなという感じ。まぁだからといって火をつけたり出て行かせようと謀略を巡らせるのはよくないことですが。
個人的にはパパが「ほとんど恋人みたいな存在」といった時のマロリー夫人の態度が好きです。しかも彼女が去って行く時に"almost... almost..."って一生懸命言ってるパパかわいい。適度にフランス語が混じっているのも楽しい。あとフランス舞台なのに英語を使っていることに配慮してなのかマロリー夫人が「フランス語だとわからない人もいますから」というセリフをいうところがあって、不自然にならないような配慮も感じられる。インド人はフランス語あんまり話せないはずなので、インド人家族が英語使ってる分には違和感ないしな。ちなみにハッサンのたどたどしい"Nous avons..."が個人的にはツボった。
とりあえず今年見た中では一番良かった映画でした。

*1:も、というのは中国人・中東系も嫌われているからだ