クソ写真を人に見せられるレベルにする -オールドレンズ編-

オールドレンズを使っていて特に困るのがデジタルに対応していないがための画質の劣化です。ハレーションがめちゃくちゃ出る、ゴーストが飛びまくる、ソフトフォーカスがかかったようになる、色収差が派手に出る、色乗りが悪い…などなど。フルサイズ機でどうなのかはよくわかりませんが、すくなくともDXフォーマット以下では収差の問題がかなり顕在化するようです
というわけで対処しきれない場合もありますが、画像を小さくすれば何とか見えるレベルになるかな…?にするテクニック

まずクソ画像を用意します


使用したレンズはFujino 135mm f3.5という往年の銘玉(?)です。古すぎるのであまり状態の良い物もなく投げ売りされていることも多々ありますが、持ってる人には割りと評価が高いもよう。ただしデジタルとの相性はやはりよくないです(古いからね)

クソ画像、暗いけどこれには理由があって、このフジノンは明るく撮るとものすっごくソフトフォーカスがかかったようになってしまうのです。色収差も派手に出ます。そのくせ色乗りが悪い。なにがいいってボケはいいんですが。

とりあえず明るくします


明るくする時は白飛び黒つぶれにきをつけつつざっとやります


明るくするときちんと色が情報として乗ってきています。

シャープネスかけてノイズを落とす


とりあえずめっちゃノイズが出ていますが、ソフトフォーカスがかかったようになっているのでシャープネスかけます

Altキーを押しながらスライドを動かすとこんなふうになります。適当に。

シャープネスをかけたらノイズ除去します。やり過ぎるとディテールが消えるので適当なところでやめます。


まだちょっと課題はあるけどここで終わり。

photoscapeで調整する


ちょっとだけ明るくして、コントラストもあげておきます。


若干色味が気持ち悪いのとどう頑張ってもクソ画像なので、フィルムレギュレーションでごまかします。クロスプロセスにすれば大抵のものはどうにかなる(多様は禁物)

というわけで完成。

オールドレンズはレンズごとに個性があって、これだ!という設定はないです。素直に映る奴もいるし、ボディによってはびっくりするほど良かったり悪かったりすることもあります。このレンズは暗めからスタートするほうがよいですが、明るい方からというやつもいるかもしれないのでいろいろセッティングを試して頑張りましょう。

:オールドレンズを使いたくなったら