なんか撮り比べしたくなったのでやってしまった

僕はさして良い機材を持っていない(XもM1だし)が、当時DXフラグシップ後継機のD90と撮像素子の素晴らしいX-M1で撮り比べをしてみた。
どちらも撮像素子サイズはAPS-C, D90は画素数1230万画素、X-M1は画素数1630万画素です。画素数が画像の良し悪しを決めるわけではないですが、六年前の1230万画素と去年の1630万画素だと、去年の1630万画素のほうがずっと性能は良いと思います。使用したレンズはD90Nikkor 50mm f1.4Dというフィルム時代のAFが効くレンズ、X-M1はFujinon FX35mm f1.4という評判のそこそこよいデジタル用レンズと、フィルムでつかえば解像度抜群のSMC Takumar 55mm f1.8いずれもレンズ性能が劣化する開放での撮影です。


Nikon DXフォーマットフラグシップ機を引き継いで、一眼レフとしては初の動画機能を乗せて登場したD90は2008年の発売。もう6年も前のモデルなので、現在のミラーレス一眼などに比べると格段に性能は見劣りしますが、しかし腐っても一眼。化粧板の照りがきちんと表現されます。使っているNikkor 50mm f1.4Dはフィルム時代の廉価レンズで、デジタルで撮るとボケ味がうるさいのが特徴です。モダンなレンズのようなシャープな描写はデジタルではできません(フィルムではできます)が、それでもこれは誰がどう見ても一眼レフで撮影した画像でしょう。


ISO3200と結構微妙な設定でとったにもかかわらず格段にシャープなX-M1+XF35mm f1.4。X-M1はXシリーズの中ではどちらかというと入門機、初級機グレードのカメラですが、点光源がいくつも入り込む嫌な条件でも階調豊かな画像が得られます。
これはカメラの性能? それともレンズの性能?
正解はどちらもです。
D90は当時としては画素数が多い方だったので、ISO1000よりあげると途端にノイズが出まくります。つまりそういう点では最新のセンサ+デジタルに適合したモダンなレンズを使用しているX-M1なら、同条件では当然軍配が上がるというわけ。ISO3200くらいになるとさすがに画質が落ちてきますが、それでもまだノイズは少ない方です。


さて、しかし、写真の良さはシャープネスや高解像度、階調の豊かさだけではありません。もちろんあったほうが良いけれども、色味だってとても大切。そう教えてくれたのがXシリーズだったはず。
廉価なレンズで、重くて設計も古臭くて収差は出るけど味のあるオールドレンズは並べてみると本当に劣っているのか? もっといえばかなり最近のカメラとはいえ比較的安めのミラーレス一眼+オールドレンズは少し古めの一眼レフに劣るのか?
僕はそんなことはないと思います。もちろんシャープネスは全く期待できませんが、このほんのりとフィルムの香りを感じさせる色味と甘いけれどもしっかりと細部を再現する描写力は立派。多分写真をあまり知らない人なら、このボケ方をみて一眼レフで撮ったものだと思うのでは。


しかし、うん。俺の腕もまだまだだなぁ。。。もっとうまくなりたい(どこを目指しているのか