本当に恐ろしいのは、自分のことを「絶対正義」だと思い込んでいる人だ

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色々書いてありますが、たとえ有害なタイプであっても社会的な規範を飛び越えてこないかぎり、距離を置いて付き合うことはできます。本当に怖いのは、自分は絶対に正しいと信じている人なのです。
たとえば相手が間違っていた時に、いきなり殴りつけるタイプは、誰しもがあいつはヤバイと認識するでしょう。でもそれが狭い部屋で連絡手段を与えず、声は荒げないが長時間束縛して、休む時間も寝る時間も与えない、という場合、なかなかヤバイとは認識できません。
あるいは意見が相違した場合に、いきなり包丁を持ち出すタイプはだれだって警戒します。でも、周囲を巻き込んで本題とは関係ない誹謗中傷を薄く、長く続けるタイプは周囲もなかなかヤバさがわかりません。

学校では「相手の嫌がることはしないようにしましょう」と言われますが、世の中には自分が正しければなにをやってもいいと思っている人間もいます。相手の嫌がることをしているけれども、これは相手が先に悪いことをしたからだ・先に嫌なことをした体、だから罰する義務があるとさえ考えています。そして睡眠時間を奪ったり、疲労して判断力を失うように長時間拘束したり、長い時間をかけて孤立するように仕組んだりするのです。こういうタイプが本当はとても恐ろしいですが、残念ながら結構な割合でこういうタイプは存在しています。しかも本人は自分が正義だと思っているので、決して変わることがありません。もちろん行動を反省しませんし、相手の心が折れれば勝ったと認識し、ますます自己認識を歪めます。


恐ろしいのはそういう人間と付き合っていると、次第に自分もそんな風になっていってしまうということにあるでしょう。相手に腹を立てた時に、「相手が悪いんだから」とちらりとでも思ったらそこで立ち止まりましょう。理性を取り戻す分岐点はそこにあります。そこを飛び越していくようになると、あとはもう地獄があるだけです。
本当に、本当に大事なことなので書きました。