2010-01-01から1年間の記事一覧

あの人ちょういい人ですよ、お菓子くれたし、と僕が言うと彼は大げさにおかしぃ?と言った。僕は彼のことを知らない。内線でかかってくる電話で彼と話すことと言えば、彼が取り次いでほしい相手がいるかいないか、いなかったらいつ頃帰ってくるのか、たった…

昨日くらいから妙に掛け算の話がとり立たされておりますが、少し思うところなどを。 おれ時々おもうのは考える力を養うことが大事って始めた教育が思考の流れすらも強制する教育だったんじゃないかってことなんだよね やること減らして考える時間を増やした…

大人はカッコいい

せんせーと彼女たちは鉛筆で乱雑な文字を生成しながら言った。彼女たちは僕の初めての生徒だった。小学四年生の彼女たちは小さくてまだ手先が不器用だ。妙に大人びたことを言ったり、かと思えば苦笑するほど世界が狭かったりして、ひどくアンバランスだった…

こたつが欲しいな、と思った。 こたつにみかんを置いて、借りてきたDVDなんかをテレビで見ながら無心でみかんを食べるのだ。座椅子なんかもあると良い。あるいは、あたたかいお茶を飲みながらノートパソコンを開いて物書きをしているか、寝転がって本を読み…

一回お休み

くまった。

見事すぎる月に言葉を失う。

そうか…お酒の味が分からない人とかいるんだ…

忘れないで。

まだ名前決めてないんだよねぇと彼が言っていたのは半年くらい前だ。流行りの名前がいいよ、クラウドちゃんとか!それってはやりとは違くないか、などと言ってからかう人々など全くお構いなしで彼は無言で目を細めて笑っていた。彼がからかわれているのはい…

淡い光の中であの美しさを思い起こしている。

風が優しいから遠くへ行きたくなる。

めしめし。

無言の価値を誰か教えてください

ぴったり三回分のまばたき

彼が無表情を装いながら唇の端に笑いを乗せて向こうからやってきたから、僕も少し体をそちらへ向けて話しかけた。入社した時から彼と僕は割と気があって、なにかあればほとんど重箱の隅をつついて嫌がらせをしているような会話を楽しみながら過ごしてきたか…

そういえば去年もいつの間にか季節が…とか言ってた気がするな。

幸せの悲しみ

日用品と調味料のストック、冷蔵庫の中身、それらの全てが僕の頭の中にリストアップされていた。僕は常にそれらをきらしたり、あるいはストックしたりし過ぎないように注意深く数を調整していた。僕の頭の中には夫々が安くなるスーパーの周期に関しての情報…

陰影が濃くなる小春日の中を行く。

掌に滴り落ちる水がごとく閃くこともある。

相性すっごく悪いと思うんだよね、なんていうか生理的に受け付けないんじゃない?と僕ともう一人を指して言う人に僕は不自然にも思えるほど強くそんなことありませんと否定する。そして心の中でちらりと不安に思う。もしかしてそう見えるんだろうか、とちり…

くすくす。

http://d.hatena.ne.jp/font-da/20090108/1231392035 なんでかまたこのエントリがお気に入りに上がってきていたので思うところなど。まえもぶくました気がするんだがしてなかったようだ*1。ま、あんまりリンク先とは関係ないんですけども。僕が自分自身のこ…

本当に頭が痛かったのだがこれはもしや脱水症状…??

長い長い夢の最後は自分自身の絶叫で目が覚めた。寝すぎたせいか体中が硬くなって、節々が痛んだ。僕は体をひねって、時計を見上げる。 忘れたふりをしていても、気付かないふりをしていても、憎しみがまだ心の中に巣食っている。僕の叫びに答えるそれを僕は…

カフェの紅茶

お金貯めて一括で払えるようになるまで我慢すると言った僕を彼はとがめるような目つきでみた。斧田さんっていつもそうだよね、という言葉に非難の色を感じても僕は黙って笑う。こうなんていうか思いつきでぱーっと使ったりしないの?と彼は問う。 僕はしない…

寒い寒い。

その一言を待っている。

夢中になってるとつい、ね。

心が折れるならそれはそれでいいと思うけどね、折れてないようにふるまうのは別にいいと思うけど折れなくなったら成長できなくなると思う。

知らない場所にはいつもフィルタがかかったように薄闇が下りている。僕はおどおどしながらその中を覗き込み、自分が入りこめそうな人の視線の死角になる場所を探す。薄暗いそこは冷え冷えとしていて、手も足もかじかんでしまう。 すっかりそんな気持ちも忘れ…