そうなんだよな。どこまでいってもわからないけど、どこまで行っても底がない。果てがない。興味が尽きない。そういう世界に僕は魅せられてしまったんだと思う。あの二十歳の夏に。当時はただ漠然と予感しただけだったのだけれども。