りほりほのことがショックすぎて。。。
— 斧田 小夜 (@pigya) 2015, 10月 29
モーニング娘。はちょうど僕が中高生のころに出てきたグループなので、人気が低迷したあともなんとなく時々チェックしていた。人間は中高生の頃に聞いた音楽から離れられないものだと思う。それでも途中からはメンバーの顔もわからなくなって、9期の加入時期のことはまったく知らない。どっかのまとめサイトでアイドルっぽくないwwとまとめられたりほりほの写真を見た時は、妙に色気のある顔をした子どもだなぁと思った。
その後しばらくして、僕はダイエットを兼ねてPerfumeの踊ってみたの動画を漁るようになった。そしてそのうち、自分の運動適性のなさに気づき、黄金期はわりかし簡単そう(に見える)ダンスを踊っていたモーニング娘。ならなんとかできるんじゃないかとおもった。それが彼女との再会だった。
やっぱり妙な色気がある子だった。手がぷくぷくしてて、ちょっと眠そうで赤ちゃんみたいな肌をしている。写真を見ただけだと可愛らしい子どもなのに、踊り始めるととたんに全部が大人になって人の目を惹きつける。妙な色気は多分その辺りのギャップから漂うものだったのかもしれない。
彼女が今年の年末でモーニング娘。を卒業するというニュースを聞いた時には本当に衝撃だった。彼女はまだ十七歳だし、それよりも他に卒業してしまいそうなメンバーがいる。なにより今のモーニング娘。が鞘師里保を中心に組み立てられていることはあきらかだったからだ。
でも一方でこのままモーニング娘。「程度」でいいの?と思う僕がいたのも確かだ。例えば青春小僧は泣いているのPVのサビでぐるっと大きく腕を回すところの動きは鞘師一人だけが違っていて、しかも彼女のほうがかっこいい。Oh my wishのダンスの最後でしゃがむところの動きもひとり動きが違っていて、ロボットの電池が切れた時みたいな動きになっていてかっこいい。全員が揃うことを念頭に入念にリハーサルを行うライブ動画では彼女はその動きを犠牲にして他の人達にあわせていて、僕はなんだかいつも悲しかった。絶対にPVのほうがかっこよかったのに。
そういえばHelp meの前奏終わりのところの動きも鞘師だけがちゃんとスローモーションに見えるような動きをしていた。その振付が何を見せたいのかということをきちんと咀嚼して、それを動作に落とし込める稀有な才能がある子なのだと思う。十三、四の時点ですでに飛び抜けてダンスがうまかった。いや、単にうまいというわけではなく、表現者だったのだ。
だというのに自分に自信がなくて、傍から見ればまだ十分に時間があるのに、あれもできてない、これもできていないと生き急いでいる。貪欲であるがゆえに満たされない。常に上だけを見ている。いつぽっきりと折れてもおかしくない精神を持っている繊細な子だ。だから僕は彼女が好きだった。たぶんりほりほが好きだった人の多くはそんな彼女の危うさを愛していたんだろうし、だからこそ応援していたんだろう。これからもそのまま上だけを見て走り続ける人でいてほしいと思う。そして今こんな気持ちの悪いエントリを書いてしまったついでに素直な気持ちをいえば、卒業してしまうのは本当に寂しいです。
それにしてもリリウムの時のあの可愛いお手々が懐かしいなぁ…俺は鞘師単推し在宅なので多分これからモーニング娘。には興味をなくすと思うが、りほりほが戻ってきたらまた楽しくネットで追い駆けたいと思います。