つらつらと。

いくら活字が読めなくなったとはいえ、僕はもともと小説以外の文章を読むのが好きではないし得意でもなく、流し読みをするたちなので、漫然とそれらを読んで要点を理解することができない。必要な部分がどこかを探してそれを理解することはできるけれども、分からない言葉が60%以上をしめるとやる気を無くして放り出し、とりあえずいじってみてなんとなく言葉と現象をつないでからもう一度読み直さなければ理解出来ない。たぶん僕の限界はそこなのだ。動くものがなければだめ。できない。わからない。理解する気が起きない。だから時間がかかる。場所を選ぶ。
世の中の人は言葉と現象がそんなに簡単につながっているものなのだろうか。時々不思議になるのだが、おそらくそうなのだろう。マニュアルを読めばわかり、本を読めば理解できるのだろう。そこに実体がなくても頭の中に描くことができるのだろう。そう思うときに絶望的な自分の頭の悪さを自覚する。