僕は甘やかされたいと思っている。ぐずぐずになって溶けて腐るほど甘やかされたいと願っている。でもまぁそんなことは当たり前だけど、口に出さずに毎日を平然とすごしている。多くの人は僕は甘えるのが下手だ、と言う。僕も本当にそうだと思う。僕は自分自身が甘やかされたいことを知っているくせに、実際に甘やかされるのが怖くて、甘やかしてくれそうな人やそういう場面では突っぱねてしまうことが多い。だからひとは僕は甘やかされるのが嫌いなんだと思っている。だけど、そうやって突っぱねるのもまた、親切にしてくれようとする手を払いのける行為もまた、甘えてるのと同じなんだよな、と時々思ったりする。それでもまた、手を差し伸べてもらえると僕は多分思っているのだ。