なぜ、をわかる必要はあるのか

・「なぜ」は教えたの?当たり前。最初に教える。まずそこを徹底的にわかってもらってから実務を教える。マニュアルにも「なぜそうするか」はいちいち必ず書いてある。

これなー。昔から疑問に思ってるんだけど、何故その作業をするのかわかっていてもできない人はできないのになぜ「なぜそうするか、をわかることが大事」ってのが浸透してるのかなぁ。多くの人は理由がわかってるほうがよいということなのだろうか。でも一部というには多すぎるくらいの一部の人々は理由を聞かされてもそれに納得できないと動かないし、動いてはいけないとすら思っている場合もある。だってわかってないから、できない、っていうね。
これはこういうもんだって言う風にとりあえず押しつけておいて、それでどうしてもやる気が起きないとか本人がなぜだろうと疑問に思うならそれを教えるのはいいんだろうけれど、最初からやる気がない人になぜかを説いてもそれはやらない理由を与えるだけだと思うんだよな。あと院卒だろうが宮廷卒だろうが能力は人によって違うし、言われたことを言われた通りにすること=学歴でもない。特に院卒は言われたことを言われたとおりにやってるだけじゃだめだしな。言われた通りにしないことが求められている部分もあるし。
おれは言われたことはわかるけどあまり器用でないのと、これはだめだって言われると、ダメな理由がわかるまでだめだって言われたやり方をやってしまうタイプなので、まーおしえるほうからするとメンドくせーだろうなぁと思ったりする。でも時々思い出すんだよな。とある先生が授業で、あなたたちよりずっとプログラミングをうまく組んだり、材料の加工ができたり、設計がうまくできたりする人はいる。腐るほどいる。あなたたちは何もできない。ではあなたたちには何があるか。頭だけです。あなた方の仕事は考えることです。って言われたことを折に触れて。僕は多分作業自体をする人ではなく、マニュアルを作る人になるだろう。自分でもそっちのが向いていると思う。作業するのは好きだけど僕の能力はそんなに高くないから。そういう意味でもと増田の会社は院卒と高卒に同じ仕事をさせるという非常に意味不明でまったく適材適所を考えない人事をしているんじゃないかということがうかがわれる(というかどういう職なんだこれ。銀行とかかなあ)。まぁでもどっちかってと十中八九その院卒の子はこういうもんだと押しつけられて何も考える余地のいらないあるいは考えるパターンすら決められた中でしか物事を考えられないタイプなんだろうなぁとは思うけども。でもそういう人が生きる場所もあると思うのよね。どこだかはしらないけどね。


追記:
あーそうか。おれはできないことを確かめたがるタイプなんだな。というか失敗をして覚えるタイプ。いやわかってるんだけど改めて。
なんでできないことの理由を知りたがるかというと、できないことに関して例外はあまりないんだよね。「こういう条件だとできません、何故ならこういう理由があるから」とか「この方法だとできません、何故ならこういう理由があるから」というのは「これはこうすればできます、なぜならこういう理由だから」というのよりもずっと条件がきついし条件と理由の結びつきが強いのだ。ほんでもってできる条件を間違いなく遂行するよりは、できない条件をはずしてなんかしていくほうがずっと楽。
ほんだもんで僕はよく失敗すれば覚える(キリッ)とか言ってたりするけど、ほんとそうだと思うんだよなぁ。言われたことを言われたとおりにするのって俺にはできないもの。うちの一番下の妹とかそういうの得意ですけどね。あれって性格があると思う。思考方法?なのかな?

それでも失敗することはあるし、おれはミスが多いほうというか注意力不足というか、な方ではあるけれども。まーでもミスつってもうちの上司の言うミスは、エクセルシートの罫線の太さが変わってるとか誤字脱字とか、ソースコードの改行が前の時と変わってるとか、スペースがいっこ入ってるとかだからなぁ。ツール使えばどうにかなるけど(というかツールで確認して言ってくるんだけど)、どうでもいいじゃねーかと思うときは時々ある。というかそういう間違いをしないひとがいるのか?っていう。そういう上司もいるし、そういうの気にしない上司もいるし、そこら辺は合うかあわないか、相性の問題という気もするけれども。

あとそういうところはツールで確認できるから言ってくるけど、重要な内容に関してはかなり見落としが多いことに最近気づきつつあるのでそこはどうにかせにゃならんなと思うようになった。やぁまぁでもそこら辺はおれもまだ経験がないし、慎重にはやってるけど見落としや考えるのを忘れていたりなどすることもあるうえに、別に怒られやしないが客先に出てっちゃったあとは責任問題なので慎重にしないとなぁ。怖い怖い。そういうところに注力するためにスペースとか改行とか自動的にどうにかできるツールが必要ですな。あるいは自分で確認する手順をさっさと確立してそこらへんの指摘を回避せねば。今の上司である限りは言われるんだものなー。まぁちくちくとは言われるけどひどく怒られるわけではないしおれも面の皮が厚いのでそんなに切迫してはいないけれども。

なんかだんだんおれの話になってきた。きたが、昨日あたりも書いたようにおれは細かいところを注意することが致命的にできないし、そういうのはもうほんと苦しくて死にたくなるタイプなので、最低限ミスしてもオーケーのラインを設定して、ミスが起こりにくいツールなり方法なりを自力ないし外注で確立して、それでもミスはあるものだという前提で周りを巻き込んで(そのためにレビューはあるわけだしそれでも抜けはあるし、それが当然なのだが)、ってやってくしかないだろうなぁ。やってはいけないミスとやっても大丈夫なミスってのがあるのは確かにそうだしな。