14. Raw現像をやってみよう!

前回はRaw現像ってなに?という話でしたが、今回は実際にRaw現像をやってみようというお話です。あとからでも修正できるしね♪くらいの軽い気持ちでカメラライフを楽しみたい人は必見です。

今回は特にありがちな「暗すぎた…」という場合を例にご紹介したいと思います。

とにかく露出不足!

撮影場所が暗かったとか、うっかりしていたとか原因は色々ありますが、露出不足は一番やってしまいがちな失敗。次に多いのが露出過多ですが、露出過多の場合にくらべて露出不足のほうがあとから修正がきくことが多いので安心してください。ただし、露出不足の場合は次の2つの点がだいたい問題になります。
・明るくするとノイズが増える
・彩度が低くなる

もちろんこの問題を編集で解決してRaw現像をします。

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明るさ、色味を修正する
左から右へ修正をしていきました。一番左が元画像。かなり暗いですね。
暗いのでちょっと明るくしたのが真ん中の画像です。明るくはなりましたが、葉っぱの色が薄いです。これは雨に濡れてしっとりしたシダで、色がものすごく鮮やかだったので、それが再現できるように最後は色味をいじって修正しましょう。
色味修正後が右の画像です。色味は単に「彩度をあげる」のでもいいですし、「緑色を強める」という手もあります。またホワイトバランスをいじって緑が強めにでる設定を選ぶという方法もありますし、コントラストをあげることで色が濃くなることもあります。今回は「色温度」をいじって青を強めにしたのち、カラーバランスで緑を強めました。

さらにここからもっと緑を鮮やかにしたり、コントラストをあげたり、背景を暗くしたりすることも可能ですが、いずれにせよノイズがかなり激しく出るのでノイズ除去を心がけましょう。

露出はそれほど問題ないのに一部が暗すぎる…

露出不足の次に多いのがこれです。露出はちょうどいいんだけれど、人の顔が暗くなってしまったとか、逆光で影になったところがよく見えない、なんて場合です。後処理で解決する方法と、照明で工夫する方法がありますが、今回は後処理で解決する方法を解説します。

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シャドウを持ち上げる

左が元画像、右がシャドウを持ち上げて顔を明るくした例です。
並べると顕著に違いますね!
シャドウ(暗いところ)だけを持ち上げる方法はお使いのソフトウェアによりますが、Lightroomをつかわれている場合はその名もずばり「シャドウ」というメニューがあるのでこのスライドを右側に動かしてみましょう。嘘みたいに顔が明るくなります。もしLightroomをお使いでない場合でも、輝度カーブの暗い方を斜めの線より持ち上げると同じ効果が得られます。

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これとちょうど逆のことを「空の青を出したい!」という回がありますので、復習がてら見ていただけると幸いです。

暗いところをソフトで明るくするとノイズが出やすくなるので、ノイズ除去はお忘れなく(明るいところを暗くするときは気にしなくて大丈夫です)。



というわけで、失敗しちゃってもあとから修正できるよ、というお話でした。写真は楽しいのが一番。失敗をおそれずどんどん撮ってみてくださいね。あとから修正することはきっとできます。
では、次回もお楽しみに!